一人でいることは惨めなこと? 「孤独と不安のレッスン」
お疲れ様です
今年のクリスマスはぼっち確定 河童の太郎です<m(__)m>
今回紹介するのはこちら
目次
1、一人でいることっていけないこと?
2、「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」
3、似てるようで違う「他者」と「他人」
4、本書を通しての感想
<本書の内容>
1、一人でいることっていけないこと?
「友達できたかい?」
小学生の頃、学校から帰ってくると決まって聞かれる質問であった。
当時、内気な自分はなかなか自分から人に話しかけれず、なかなか友人ができなかった。そのため、さっきの質問に首を振るばかり。そんな自分を周囲の大人たちは
ひたすら心配していた。
でも大人になって思うのは、一人でいるというのはいけないことなのか?
(流石に、一生一人で生きるのは精心崩壊しそうですが・・・・)
小学生、中学生、高校生の頃って、やたら周りからの視線が気になる時期。
一人でいることが恥ずかしい、みじめだと思い込んでしまう。
「孤独」と聞くと、マイナスイメージを持つ人が多いだろう。
しかし、「孤独」であることは私たちにとって、非常に貴重なものであるのだ!!
群れることが当たり前の現代で、孤独であることの大切さを書いた一冊である。
寂しがり屋の人は是非読んみるべきかと(笑)
2、「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」
そもそも「孤独」に本物もニセモノもあるの? と疑問を持つ人もいるでしょう。
本書の言葉を借りて、この二つの「孤独」を定義すると・・・・
●本当の孤独・・・自分と深い対話をすること
●ニセモノの孤独・・・「一人が哀しい」と他人を求めている
つまり、家に一人でいて「一人が哀しいな」と思ったり、本を読み終わった後に
本の内容について一人で考えることが「本当の孤独」である。それに対して、
寂しさを紛わらすために、すぐに誰かに連絡を取ったり、頭の中で「誰かに会いたい―」など他人を求めている状態を「ニセモノの孤独」というのだ。
一人でいる状態=孤独 と思ってる人も多いだろう。
しかし、SNSが普及し気軽に誰とでも連絡が取れ、常に誰かがそばにいる感覚が得られる現代。もし「本当の孤独」を望むなら、携帯の電源をOFFにし、誰も存在しない無人島などに一週間以上滞在しないと得られないのかもしれませんね~。
3、似てるようで違う「他者」と「他人」
今まで「他者」と「他人」は言い回しが違うだけで、意味は同じものだと
思っていたが、両者は全く異なる意味のようである。
両者の違いを本書の言葉で引用すると
・他者・・・・「受け入れられたいのに受け入れられない関係」であり、
同時に「受け入れたくないのに、受け入れなければいけない関係」。
(p133)
・他人・・・・「受け入れる必要も気持ちもない関係」 (p136)
他者の身近な例として、本書では「親」が挙げられている。
親の文句を「受け入れたい」と思っているが、「受け入れられない」ことに悩む。
それと同時に、親の言っていることを「受け入れたくない」のに、「受け入れなければいけない」と思っているようである。
「他者」の例として親をあげましたが、他にも長期で付き合ってる恋人・親友など
喜びと同時に孤独や不安を与える存在を「他者」と呼ぶようである。
4、本書を通しての感想
本書を読み終えた感想として
人との接し方がわからなかった小中高生時代に出会いたかった!!
というちょっとした悔しさが湧きあがった(笑)。
とくに、周囲の目が過度に気になった中学時代。
一人でいるのところを見られたくないがため、無理に相手に好かれるキャラを作り、
相手に合わせ続けた・・・中学時代。
孤独が悪いことではない、むしろ孤独は人を成長させる。
ということを理解していたら、暗黒の中学時代も少しは変わったのかな~
と思いながら、読み更けた一冊。
個人的に印象に残った部分は
不安で一杯になった時は、誰かに「おみやげ」をあげることを考える。p167~169
不安に苦しんでる人は、「自分の世界」だけで苦しむ人が多いようだ。
不安は自分にこだわればこだわるほど大きくなるため、自分の世界に没入してる
状態では、不安がなくなることはない。
そんな時は、物でも、話のネタでも、笑顔でもいいから、誰かに「おみやげ」を
あげることを考える。そうすることで、自然と不安にフォーカスすることはなくなる。
僕は不安になると、一人で酒を飲み続けたり、アニメをみるなど現実逃避をするが、
これは何の解決もしないことは、本書を読んで改めて認識しました。
「無縁社会」と呼ばれるように、今後は家族・社会・地域などにおける人のキズナが薄れていく時代にどんどんなっていくように思えます。 いくら今が人に囲まれる生活を送っていても、人生に一度は必ず誰もが「孤独」を経験することになるのかなと。
そんな時に、「孤独」との付き合い方を正しく理解していたら、「孤独」はあなたにとって人生を支えてくれる頼もしい友人になったくれるはず。
<お薦めの人>
・孤独をさみしいと思う小中高生
・常に誰かと連絡をとらないと気がすまない人
・先のことを悩みすぎてしまう人
<本書に興味のある人>
今回はここまで(''ω'')ノ