承認欲求の強い人が欲求を満たすために 「認められたい」の正体
お疲れ様です
自己承認が非常に弱い 河童の太郎ですm(__)m
今回紹介するのはこちら
目次
・本書の内容
・著書について
・本書を通しての感想
<本書の内容>
●「承認不安時代」から脱出するために
現代は多くの他者からの承認を求める「認められたい」の暴走した社会である。
自分の考えに自信がなく、絶えず誰かに認められていなければ不安になる。ほんの少し批判されただけでも、自分の全存在が否定されたかのように絶望する。
今の社会にはそんな人間が多く溢れている。
私たちは親和的他者(家族、恋人、友人)・集団的他者(学校の級友、職場の同僚)・一般的他者(一般常識、道徳)のいづれかの承認がないと生きていけない。
例え「ありのままの自分」を認めてもらいたいと思っていても、他者から拒絶されることを恐れ、自分を押し殺してしまうのだ。
そもそも私たちはいつからこんなにも承認を求めるようになったのか。
赤ん坊の時は両親の愛情だけで十分だったのに、気付けばそれ以上のものを求めるようになっていく。
本書では人間の承認欲求の過程を分析し、現代の「認められたい」という不安からの脱出方法を探っていく!
●著者・山竹伸二さんについて
日本の心理学・哲学の分野における著作家。専門は現象学、実存論、精神分析。
現代社会における精神疾患と、心理療法・カウンセリングの共通原理について、現象学的視点から捉え直す作業を続けている。1998年、哲学論文「自由と主体性を求めて」で第14回暁烏敏賞を受賞。
<その他 著書>
<本書を通しての感想>
●他者の承認は絶対的なものなのか
本書を通して、私たちは常に「他者の承認」を求めていることを理解できました。
集団から排除されたくないという気持ちが無意識に他者に自分の気持ちを合わせてしてまっているということ。
自分と違う価値観に出くわしたとき、無意識に他者に同調する前に自分でどうしたいのか考え、納得した答えを導くことが大切であること。
などを本書で学ばせてもらいました。
ここで、他者の承認は絶対に必要なのか、という疑問が個人的にありました。
ここでいう他者とは、自分以外の人である。
人によっては他者の承認などなくても、「自己肯定」だけで大丈夫!、という精神的に強い方もいると思います。私の友人にも親や周りの反対を押し切り、自分の独自の道を突き進むような人もいます。
「他者の承認」がなくとも、「自分自身の承認」だけで生きていける人は生きていけるのではないか、と考えたり
しかし、やはり私は「他者の承認」を断ち切ることは不可能だと思う
というのも、「自己肯定」というのは自分の気持ちに余裕があって初めて可能になるものだからです。その余裕は「他者の承認」から生まれるものだと。
上記であげた私の友人も話を聞くと、一人の知り合いの後押しが心の支えになっているのこと。
「他者の承認」なんかいらない!!、という人もいると思いますが、それは自分がそう思い込んでるだけで、必ず親、友人といった「誰かの承認」に支えられたいるはず。
自分を支えている数人の承認を是非大切にしてください<m(__)m
<お薦めの人>
・自分の気持ちを抑えてる人
・承認欲求が強い人
<本書に興味ある方>
今回はここまで('ω')ノ
努力は見せれば見せるほどダサくなる 「有吉弘行はなぜ言いたいことを言っても好かれるのか」
お疲れ様です
教室では常に日陰者 河童の太郎ですm(__)m
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<お薦めな人>
・有吉弘行が好きな人
・有吉弘行に興味はないが、人間関係を見直したい人
●人気者になりたいなら人気者のコピーから入る
テレビなどを見ながら「私も周りから注目されたい・・」と思ったことがある人も多いはず!実は人気者になることは非常に簡単なことなのだ。
ではどうすれば人気者になれるのか?
人気者になるための一番手っ取り早い方法は、すでに人気がある人のまねを徹底的にすることである。
人気者がやっていることを皆さん自身も真似してやるようになれば、すぐに人気者になれるだろう。人気者と全く同じことをやっているのに嫌われる、ということはない。
もし、嫌われるとしたら完璧に真似ていないだけである。
本書でその人気者の模範として挙げる人物は、有吉弘行である。
・「タレント番組出演本数ランキング」で出演本数499本で一位
・twitterフォロワー数400万フォロワーを達成
人気タレントと呼ぶにふさわしい有吉弘行さん。
本書では有吉さんをモデルとして、人に好かれる方法、仕事術、恋愛術などを学んでいく!人間関係に悩む方必見です!!
●どん底から這い上がった男・有吉弘行
今やテレビ・ラジオなどで必ず見かける人気タレント・有吉弘行。
そんな有吉さんに「暗黒の時代」があったのはご存知だろうか。
当時「猿岩石」というコンビ名で活躍。
「進め!電波少年」のヒッチハイク企画で一躍時の人となった有吉さん。月収は最大で2000万!!
「白い雲のように」は第39回日本レコード大賞の新人賞を受賞し、その後もヒット曲を連発。
しかし、その後の転落は早かった。
「猿岩石」は解散し、テレビの出演も徐々に減っていき、「あの人は今」状態。
8年間も仕事ゼロの状態が続いたそうだ。
しかし、「毒舌」というキャラで再びブレイクを果たし、今に至る。
●有吉弘行さんから学んだこと
本書を読んで個人的に印象に残ったものを挙げると
①相手の「負の感情」に注目せよ
②相手に期待するな
③努力は見せれば見せるほどダサくなる
①相手の「負の感情」に注目せよ
これは有吉さんが「なぜ悪口を言っているのに嫌われないのか」にも関係してきます
好かれる人というのは、いつでも相手の立場からものを考え、相手の立場で発言する
有吉さんが「毒舌」をはいても、視聴者からの指示を得ることができるのは
「視聴者はこんな感じのコメントを求めているはず」
と意識して発言しているからだと思われます。
②相手に期待するな
個人的に思うのは「人生は何事も期待しなければ上手くいく」ということです
本書でも述べていますが、世の中の人間は大抵ロクでもない人のほうが多い
よって、最初から他人に期待してはならないのである
私自身も大学入学であることをきっかけに「期待しない」ということを意識しています
③努力は見せれば見せるほどダサくなる
「私一日10時間以上勉強してるんだー」「月10冊以上本を読んでいるだー」
自分を魅力的な人間にするために「努力」は必要です。
しかし、努力というのは 他人に知られずこっそりやるべきである
頑張っていることがバレると、感心よりむしろ悪いイメージを与えてしまうからです
人間関係に悩む方 手軽に読める本なので一度手に取ってみてはいかがでしょうか!
<本書に興味がある人>
今回はここまで('ω')ノ
「言わなかった後悔」より「言えた喜び」を
お疲れ様です
カメレオン人間目指して奮闘中 河童の太郎ですm(__)m
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●「言いたいことを言えない後悔」からの脱却
「嫌われたくない」「反論されたくない」「相手を傷つけたくない」といった理由で
自分の思いや考えを伝えるのをあきらめていませんか?
確かに人と対立して人間関係がこじれるのは非常に面倒なこと
できれば穏便にすませたいと誰もが思うでしょう。
相手に合わせることは人間関係を維持するうえでも大事なことでもあると思います
しかし、本当に「相手に合わせること」は皆さんにとっていいことなのでしょうか。
自分の意見を抑えて、相手に気を使い、相手の意見に賛同するのみ。
これでは満足した解決を得ることはできないだろう。
本書では「自分の思いをハッキリ伝えること」を目標に
・角を立てない伝え方
・上手な断り方
・自分らしさを保つために
などが書かれている
●著者・能町光香さんについて
独自の交渉スキル、コミュニケーション力、組織マネジメント力、エグゼクティブの期待を超えた成果を出すということで、秘書の職域を超えた仕事として各社から高く評価を受ける。日本人では数少ない上級米国秘書検定の合格者であり、米国秘書検定マネジメント講師も務める。
<その他著書>
・『この人と一緒に働きたいと思わせる仕事術』
・『ニッポン女子力』
・『一流秘書だけが知っている信頼される男、されない男』
・『「気がきく」人がやっている53のこと』
・『一歩先をゆく「さきよみ」の習慣』
・『エグゼクティブ秘書が教える一流の仕事術』
●「いい人」というのは決していい意味だけではない
皆さんの周りにも「いい人」と呼ばれる人が何人かいるかと思われます。
その「いい人」と呼ばれる人はどのような人を指すのでしょうか。
私はこの「いい人」には主に二つの意味があると考えています。
①自分の意見に称賛だけでなく、時には厳しい意見もくれる人間的優しさを持つ人
そしてもう一つが
②どんな時も自分に合わせてくれる、自分にとって都合のいい人
②に関しては「この人に嫌われたくない」「どうせ伝えても無駄だ」と思って、自分の意見を言わないことに慣れてしまい、気が付けば「自分がない人」になってしまった人を指します。
②の意味での「いい人」のレッテルを貼られると、会話をする際に意見を求められなかったり、発言権を失って常にモヤモヤした状態で会話の終わりを迎えるのではないでしょうか。
私も去年までは②の意味での「いい人」でした。
「人間関係がこじれるとめんどくさい」「立場上これをいっていいのかわからない」
など自分の意見を押し殺すことが多かった・・・
この状態が続いた結果、自分でも自分がわからくなった。
自分がどんな考えをもって動いているか、自分がこの意見に対してどう思っているか
意見を述べようと思っても、結局それは誰かの意見をフォローしただけに過ぎず、自分の意見になりませんでした・・・
本書を読んですぐに自分の意見が言えるようになるかというと、そんなことはないと思います。
自分の意見を述べるためには、ある程度の良好な人間関係、自信、様々な知識のなど多くの要素が必要だと考えているからです。
しかし、本書を通して「自分の意見を伝える」、「他者との人間関係の見直し」などのきっかけになってもらえたら幸いかと思いますm(__)m
<お薦めの人>
・人に合わせるのに疲れた人
・自分の気持ちを上手く伝えたいと思っている人
<本書に興味がある方へ>
今回はここまで('ω')ノ
「お金」の奴隷になった現代人 「君は一万円札を破れるか」
お疲れ様です
給料のほとんどが漫画で消える 河童の太郎ですm(__)m
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●お金に絶対的な価値はない
「お金がないから何もできない・・・」
「お金を得るために、好きでもない仕事をやっている・・・」
このように現代社会に生きる多くの人がお金に不安を持ち、「お金には絶対的な価値がある」という情報に洗脳されている。
つまり 多くの人が「お金の奴隷」となっているのだ。
結論から言うと現代のお金は単なる「情報」に過ぎない
「これにはこれだけの価値がありますよ」といった情報のみである。
お金は「情報」として世の中を回っているものであり、物理的な実態のあるお金、現金はその動きを補う程度。
お金それ自体に本質的価値はないのだ
本書のテーマは「真の自由を手に入れる」こと
その第一歩としてまず「お金の悩み解消」することを目指す。
そのために
①お金に絶対的な価値はない
②お金がなくても死なない
という2点の前提条件を徹底した上で、お金の奴隷から解放される方法を伝授する。
お金に悩む皆さん
今こそお金の束縛から解放され「真の自由」を手に入れよう!
●苫米地英人(とまべちひでと)さんに関して
認知科学者。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表。
マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。
著書として
・『洗脳広告代理店 電通』
・『日本の盲点(スコトーマ)』・
・『経済大国なのになぜ貧しいのか?』
・『現代版 魔女の鉄鎚』
・『まずは親を超えなさい!』 など
●本書を通しての感想
本書は主に「お金」に関しての話でしたが、お金に限らず
本書を通して、私達の日常は知らず知らずのうちに支配者たちの流す情報に「洗脳」されて、「疑問」を失っていくことに恐怖を感じたのは間違いないです。
その「洗脳」のうちの一つ 「年収を人の価値だと思い込ませる洗脳」について
近年「格差社会」、「勝ち組、負け組」という言葉をマスコミで見かけるようになりました。この「格差」、「勝ち負け」とかは主に所得の差を示すことが多いようです。
実際、「年収7000万の実業家!!」など聞くと全くその人のことを知らなくても、畏敬の念を抱く方が多いと思われます。
本書ではその「洗脳」から抜け出すため、次のようなことを薦めています。
「自分の労働対価をいくらにするか、自分で決める」
この方法は「私たちの労働には本来、私たちが望むだけの収入を生み出す価値の源泉がある」という考えをもとにしています。
「お金」の見方を変えるため、当分この方法を実践してみようと思います。
<お薦めの人>
・お金に関する悩みを抱えている人
・「お金」の本質に興味がある人
<本書に興味がある方へ>
今回はここまで('ω')ノ
本書を読んだ方 コメントなど頂けたら幸いですm(__)m
男はなぜ「弱さ」を認められないのか 「非モテの品格」
お疲れ様です
異性に全くモテない河童の太郎ですm(__)m
今回紹介するのはこちら
●男の弱さは「自らの弱さを認められない」ということ
性体験、雇用、加齢、家族・・・。現代の男達が抱える問題は非常に深刻である。
現代を生きづらく感じている男達も多いだろう。男達が現代を生きづらく感じる根底に男の「弱さ」というものがある。そもそも男の「弱さ」とは何を指すのか
男の「弱さ」それは「自分の弱さを認められない」というねじれた弱さである。
自分の弱さを否認し、つねにそれをネタにしてしっかり向き合えない。
男としての痛みや悲しみを黙って耐えようとしてしまう。
自分の弱さをまっすぐに見つめること そんな単純で素朴なことがどうして我々はできないのだろうか。
その理由の一つが 内なる弱さに向き合うことに恐怖を抱いているからだ
名前のない自分だけの診断名をもった狂気や無能さ障害に。
なぜ自分の弱さに向き合うのは怖いのか
私たちは幼いころから「男らしく」あらねばならない、という強い社会的な規範の中で育てられてきたからだ。
このような価値観は私たちの深いとことまで食い込んでいて、人の変化を邪魔するのだ
自分の力で自分の変えるのは難しい。
まず自分以外の人に「助け」を求めることをできるようにすることから始めてもいいのではないか。
●本書を通しての感想
個人的「男らしさ」という言葉が気になりました。
誰もがおそらく男で生まれた以上一度は「男らしく」しなさいと言われたことがあるのではないでしょうか。しかし、その「男らしさ」が自分に向き合う恐怖を生み出していると上記でも述べています。
そもそも「男らしさ」とは何でしょう?
どうやら時代によって「男らしさ」の概念が違うようです。
戦国時代は武士道に沿ったもの、第二次世界大戦後はリーダーシップ、我慢強さがある
では現代はというと
昔に比べ女性の権利が強くなったため、女性の求める個人個人の男の理想像が「男らしさ」に含められるみたいです~
私は「男のらしさ」という言葉に苦しんだことはありません。
しかし、「男のくせに」決断力がない、男のならもう少ししっかりして、と言われると
無意識に男だからこそ そう生きなければならないというような概念にとらわれてしまうこともしばしば・・・
自分の弱さをなかなか受け入れない方 一度手に取ってみてはいかがかとm(__)m
<お薦めの人>
・「男らしさ」について疑問に思う人
・自分の弱さを抱え込んでしまう人
<非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か>
今回はここまで('ω')ノ
噓つきは人間の終わり 「クビツリハイスクール」
お疲れ様です
「青春」という言葉とは無縁の河童の太郎ですm(__)m
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<内容>
急遽、人類最強の請負人・哀川潤から依頼が舞い込んできた。その依頼はある紫木一姫(ゆかりきいちひめ)という女子生徒を学園から救い出すこと。舞台はお嬢様達が通う私立澄百合高校。またの名を首吊高校と呼ばれる場所だった。「ぼく」は早速依頼をこなすため学園に潜入する。しかし、そこで見たものは学園理事長の解体死体であった・・・・。「戯言シリーズ」第三弾。
●本書を通しての感想
本書を簡単に一言で表すと
「能力者系バトル漫画 」 に近いものかと思われる
第一・第二弾が推理小説に近いものだったので、おそらく第三弾も推理ものかなとおもいきや、いざ内容を読んでみると常人の域を超えた女子高生が戦うというバトル漫画のような内容でした。
推理の場面が全くない訳ではありませんが、今までのシリーズに比べたら圧倒的に少ないものかと。「密室」の説明も曖昧な説明のみ。そして、今回の犯人にあたる<ジクザク>。ある程度推理小説・「金田一少年」などの推理系漫画を読まれている方であれば犯人を当てるのに時間はかからないかと思われます。
本書は前回紹介した「クビシメロマンチスト」のように「人殺し」といった、何かしらのテーマで書かれているものではないかと。
今回の作品は好き嫌いがきれいに分かれそうな気がしたり
私は外伝のようなものとして捉えています~
ちなみに、「クビシメロマンチスト」に比べて後味は悪くはありませんでした(笑)
お薦めの人としては、哀川潤が好きな方は本書は是非読んでみてもよいかと。彼女の意外な一面を知れたりできるので(笑)
皆さんの感想など聞けたら幸いです~
<印象に残った言葉>
・信用できるかどうかが問題ではない。問題は裏切らないかどうかだ。p140
<お薦めの人>
・短時間で小説を読みたい方
今回はここまで('ω')ノ
「お前はお前の存在を許すのか」 「クビシメロマンチスト」を読んでみて
お疲れ様です
ポンコツ推理連発の河童の太郎ですm(__)m
今回紹介するのはこちら
<内容>
「鴉の濡れ羽」での事件から2週間後、「ぼく」はクラスメイトの葵井巫女子から彼女の親友である江本智恵の誕生日パーティーに誘われる。パーティーの誘われた夜、偶然、いや必然的に世間を騒がせる連続殺人犯・零崎人識(ぜろざき ひとしき)と出会う。その出会いが「ぼく」の日常を再び崩すことになるとは知らずに・・・・。
欠陥製品「ぼく」と人間失格・零崎人識が協力し、奇妙な絞殺死体の謎に挑む。
「戯言シリーズ」第二弾。
●本書を通しての感想
結論から言うと 前作「クビキリサイクル」に比べ
非常に後味が悪い終わり方であった・・・
その原因の一つとしては 本書の「語り部」である「ぼく」の歪んだ性格にあるのかと。
本書では「ぼく」は零崎人識に<欠陥製品>と名づけられるが、その呼び名は案外間違いではない。思いやりなど感情の欠落、人の死における感覚の欠落など欠けている部分が多く、人を落ち着かせない性格でもある。今回の殺人事件の一つも彼の歪んだ性格が起因であったかもしれない。読んでる途中で犯人実はこいつじゃないか・・・と思ったりもしました(笑)
私が本書で気になったポイントととしては
カラオケボックスでの「ぼく」と零崎の「人の死」についてのやりとりである
殺人を繰り返す零崎と人殺しを許容できない「ぼく」。
共通するのは「他人の気持ちがわからない」ということ。
この二人の「人を殺すのはどんな気持ちなのか」「人の死とは」といった答えの出ない会話は鮮明に記憶に残っています。
作者も述べていますが 本作品は一言でいうと人殺しの話です。
単に殺人事件を解決する少年探偵の話ではなく
目的を見失った殺人鬼と手段を見つけられなかった殺人犯の話だということ
あまり暴力的な表現が得意でない方はお薦めできないかもしれません
「戯言シリーズ」第二弾ですが、第二弾から読んでも内容はついていけると思います!
<印象に残った言葉>
同情でき、憐憫を感じ、そして同調できる。しかし、いいことばかりではない。
なぜなら、他人を羨望し、嫉妬し、羨むのも、他人に感情移入ができるがゆえ
「他人の気持ちがわかること」それはメリットにもなればデメリットにもなる。p317
<お薦めの人>
・「物語シリーズ」などの西尾維新の作品を読んだことがある方。
・推理小説をある程度読んだことのある人
今回はここまで('ω')ノ