人から愛されるのと恐れられるのどちらがよいのか 「君主論」
お疲れ様です
一度でいいからハーレム王国を築きたい 河童の太郎です<m(__)m>
今回紹介するのはこちら
目次
1、上に立つ者は常にどうあるべきか
2、人から愛されるのと恐れられるのどちらがよいの?
3、本書を通しての感想
<本書の内容>
1、上に立つ者は常にどうあるべきか
もし自分が一つの国の王様だったら、おそらく2日で国が滅びるだろう(笑)
というのも、国を占領するときに「情」が発生して徹底的に都市を占領することができないからだ。その国を占領した次の日に、その都市の住民に国をのっとられてしまうだろう・・・
世界史に登場する多くの古代の君主は
一つの国を占領する場合、試行錯誤を巡らせて決断を下す。 たった一つの過ちで、国が一つ滅びることになるからだ。
上に立つ者は、国を安定させるためにどう振る舞うべきか、国を強化するためにはどのような力量が必要か。
本書では、以上のことを中心に様々な君主を具体例に挙げながら
論じたものである。
現代のビジネスにも十分応用できるものなので、興味がある人は是非一読あれ!
2、人から愛されるのと恐れられるのどちらがよいの?
人から恐れらるよりも愛される方が、なんだかんだへましても許されたり、
慕われことが多かったりと人間関係も仕事もうまくいくイメージがある。
では実際はどうなのか~
君主論によると、
愛されるより恐れられるほうがよい と述べてある。
そもそも人間は、恩知らずで、むら気で、猫かぶりの偽善者で、身の危険をふりはらおうとし、欲得には目がないものだと。そのため、あなたが恩恵をほどこしているうちは、血液も、家財も、生命も、子供たちさえあなたに捧げてくれる。とはいえ、それほどの必要性が、まだはるか先のときである。そして、いざ本当にあなたに必要が迫ってくると、きまって彼らは背を向ける。(17章)
人間はとにかく恩知らずであり、いくら口では「ありがとう」などの感謝の言葉を
並べても、所詮は口だけ。「一生ついてきます!」などいって時間やお金を犠牲に
して、あなたに尽くしてくれるのも、あなたが上手くいってるときだけ。いざあなたが窮地に立たされると、知らん顔する、というもの。
人間全員が恩知らずとは思わないが、ある程度の恐怖心が人を駆り立てるのは事実だと思う。「情」だけで人に接していても、結果的になめられるだけかと。
僕が大学入りたての頃、格闘技の体育会系の部活に所属していた時期があった。
ガチガチの体育会系の団体ということもあり、先輩への礼儀・飲み会での礼儀
からメールの仕方などを徹底された。
「やってらんねー」といって規則を破ることはいつでもできた。でもそれをしなかったのは、「同期に迷惑をかけたくない」というのもあったが、 それ以上に「先輩に逆らったらどんな目にあわされれるかわからない・・」という先輩方に対する恐怖心が心のどこかにプログラムされていたのは間違いない。
自分より上の立場から愛されるのは色々とプラスに転じることが多いかも。
しかし同期、後輩から愛されるだけの人では、その関係は自分の身に危機が迫った時
簡単に崩れるかもしれませんね~。
3、本書を通しての感想
「君主論」とは
様々な歴史上の国王を例に挙げて分析し、「人の上に立つ者」はどうあるべきか、
どうのように国を治めるかなどを示した本である。
内容が古代のイタリアを例に挙げてることが多いため、国同士の戦争や教会との権力争いとはほど遠い現代人からしたら今いちピンとこないかもしれない。
しかし、古代でも現代でも状況は違えど、求められるリーダー像には共通点が多い。
・多少のことで批判されても揺るがない
・悪人になる覚悟を持つ
・叩くときは、徹底的に叩く
これ以外にも現代でも使える教訓が数多く示してある。
特に今まで「情」を大事にして人間関係を築いてきたい人は是非一度読んでみてもいいんじゃないかなとー。ほどよい現実を「君主論」がきっと突きつけてくれるはず(笑)
<お薦めの人>
・人に指示する立場にいる人全般
・情を大事にしずぎてる人
・リーダー論を学びたい人
<本書に興味のあるひと>
今回はここまで('ω')ノ